子どもを育てるということ。

http://app.blog.livedoor.jp/dankogai/tb.cgi/50955373

自分は4人兄弟の長男なので、いろいろ言いたいことがある。
今の若い人ってお年を召した方よりもずっと合理的で、頭が良いと思う。
恋愛とか、結婚とか、出産とか、育児ってお金がかかるし、投資したコストとか時間に見合ったリターンなんて得られない。
だからそういうものに背を向けて生活するのはとても頭がよい行動だ。
だから、今はてなの人気記事で、非モテとか、スイーツ(笑)とかそういうのが蔑まれつつも人気を集めているのだと思う。

では、自分場合はどうか?
4人兄弟って、親が子どもにかけるコストは単純に4分の1になる。
親が面倒を見る時間は、子ども一人あたり、普通の家庭と比べて4分の1だし、買ってもらえるおもちゃの数や、教育にかける投資も4分の1。
両親は忙しいから他の兄弟の面倒をみたり、家の掃除をしたり、なんでこんなことしなきゃいかんのか……
はっきりいって他の同年代の人と比べたら圧倒的なビハインドを持って生まれてきてしまうわけです。

でも、そんな生まれてきた境遇から逃げるわけにはいかんのです。
逃げるにはそれこそ死ぬか、親と縁を切るしかない。
そんなことはできない。
ぼくは祖父がずいぶんと自分のことを面倒見てくれたので、そんなに辛くはなかった。
他の兄弟たちも、いろんな場所に、物心つくころには居場所を見つけてそれなりにやっている。

今となっては、たまたま4人兄弟で、たまたまこういうふうになんとかなっていて、自分にも至らない点はたくさんあるのだけど、なんとか迷惑かけながらも帳尻合わせてんのかな……
ぜんぜん立派なんかじゃない。
橋本元首相が死んだとき、娘が立派ないい父親でしたって言ってた。
橋本元首相が消費税を3%から5%に上げたとき国民にボロクソに言われてたのに。

人間の一生なんてゼロサムゲームで、いいこともすれば、悪いこともするんじゃないかと。
少しでもプラスにできればいいなと思うが難しい。