それがぼくには楽しかったから


それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)

それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)


Linuxの開発者、リーナス・トーバルズの自伝。
携帯電話シェア世界一のノキアなど、フィンランドって日本人の自分からしたら小国なイメージがするのだけど、今現在最も教育が進んでいる国の一つ。
その中でも、リーナスはかなり特殊だと思う。


オープンソースって不思議だ。
この本だけじゃなく、オープンソース関連の本を去年10冊以上は読んだのだけど、なぜビジネスとして成り立つのか不思議。
実際にSamba、ApacheVineLinuxを使ってみたけど十分実用に耐える。
こんなにすばらしいソフトがタダで使えるだなんて、胡散臭いなとどうしても考えてしまう。


オープンソースの世界は精神、思想とも崇高ですばらしい。
でも、そこに参加できるのは限られた天才で、そのなかでも賞賛を浴びるのはほんの一握り。
そんな人が「ぼくは食っていけるだけお金があれば、あとはそんなにお金はいらないよー」みたいに言うのは違和感がある。
成功した人が自分の運や才能をただ誇示してるように感じてしまう。
そんなわけで、リーナスよりもビルゲイツのほうが親近感が沸くんだよな……
リーナスはたまたま好きなことしてたら運良く当たった人…みたいに感じてしまう。
ビルゲイツExcelで一儲けしてやろうと目的がはっきりしてただけに。


あとオープンソースは使いにくい。(と、個人的に思ってる)
いちいちviでテキストをいじらなきゃいけなかったり、機器の相性問題が出たり、なんだかよくわからないバグとかフリーズに見舞われたりする。
その点、WindowsはトラブルシュートがたくさんWEB上にあるので楽。
docomoの携帯使ってればとりあえず大丈夫だろう、シェア1番だし…みたいな定番があると楽だと感じる。


それでもオープンソースLinuxに興味を引かれるのは、その自由度の高さがあるから。
なんだかワクワクする。
でも、今は自分の能力が足りなかったり、適切な距離のとり方がわからない。
まともにサーバの運用をすることでさえ、難しい。
ましてやプログラミング言語なんて山のようにある。